>該当セクタの内容が消失したことがわかるように
>保留しているという解説もあったような気がします。
いい加減なことを言うなよ。
Pending Sectorというのは、HDDのファームウェアがヘッド電流などの条件を変えてリードを数回試みたにもかかわらず、どうしても読めないセクタ。しかし、リフレッシュすれば蘇る可能性もあるのでとりあえず代替処理をペンディングしておこうとマークされたセクタだよ。
当然、自然発生的にPending Sectorが発生したセクタがOSの稼働に重要なファイルの構成要素であった場合には、OSが起動しなくなることもあるだろう。
しかし、HDD診断ツールを使ってこの不良なセクタに対し書き込みを行う、あるいはローレベルフォーマットを行った後に、再度読み込んだ時にノーエラーで読み込めたなら、セクタが修復されたとみなされPending Sectorのマークは解除される。従って代替領域は消費されない。
しかし、ここで読めなかった場合、これはやっぱりダメだと判断したファームウェアは仕方なく最後の切り札である代替処理を行うのである。だから、代替セクタの消費が0なのにCurrent Pending Sector Countが数十個存在するようなことは普通にあることだ。
よく勘違いされるのはHDDには自動で代替処理を行う機能があるから、不良セクタが発生しても代替領域がいっぱいになるまでは問題が発覚しないと思われていることだ。
少し考えればわかるが、何度リトライしても読めない不良セクタを代替したところでデータは回復できないのだから、たとえ代替したところでそこにぽっかり穴が開くだけだ。自動的に復元できるはずがないのだ。
Current Pending Sector Countは、むやみに代替領域を減少させないために、ファームウェアが絶対ダメと判断するまでは代替を保留させるのが目的である。Windowsの場合、この状態でCHKDSK /Fをかけても良いが、Pending Sectorの数だけディスク容量は減ってしまう。フォーマットした場合は、 Pending Sectorが書き込まれて生き返ったとしても、やはりダメで代替されたとしても全体のディスク容量が減ることはない。 |